Meta広告ライブラリとは?概要と使い方・見方を分かりやすく解説 │デジマログ
Meta広告ライブラリとは?概要と使い方・見方を分かりやすく解説

Meta広告(Facebook、Instagram)の運用者にとっての必須ツール『Meta広告ライブラリ』。「Meta広告ライブラリとは?」「使い方や見方」「マーケティング現場で活用する方法」「使用する際の注意点」など。「Meta広告ライブラリ」について、分かりやすく解説します。

【目次】
1.Meta広告ライブラリとは?
2.Meta広告ライブラリの使い方・見方
3.Meta広告ライブラリを現場で活用する方法
4.Meta広告ライブラリを使用する際の注意点
5.Meta広告ライブラリについてまとめ

1.Meta広告ライブラリとは?

1.Meta広告ライブラリとは?

 

【Meta広告ライブラリとは?】
『Meta広告ライブラリ』は、Meta社が提供する無料のツールです。
FacebookやInstagram、Messenger、Audience Networkなど、Meta社が提供するプラットフォームで配信されている広告クリエイティブを誰でも閲覧できます。
※Facebookヘルプセンター:Meta広告ライブラリとは何ですか。検索するにはどうすればよいですか。

 

具体的には、次の情報を確認する事ができます。

● 広告
 └ クリエイティブ
 └ 掲載開始日
 └ 掲載プラットフォーム

● 広告主のページ情報
 └ ページとアカウント
 └ ページ履歴 ex.ページの作成日など

 

【誕生の経緯と現在の使われ方】
元々、『Meta広告ライブラリ』は、
広告の透明性を高め、表示される広告についての詳しい情報を提供する事を目的として、2019年に誕生しました。
※Metaニュースルーム:Facebook広告についてもっと詳しく知る方法

 

上述の通り、「他社が実際に出稿している広告のバナー画像・動画・リンク先」などを確認できるため、
現在は広告主が「競合の出稿状況」を分析したり、「参考デザイン」を調査するために重宝されています。

2.Meta広告ライブラリの使い方・見方

2.Meta広告ライブラリの使い方・見方

 

早速、『Meta広告ライブラリ』を利用してみましょう。
手順は、大まかに以下の5ステップです。

1.Meta広告ライブラリに移動
2.国名を選択
3.すべての広告を選択
4.検索内容を入力
5.広告の詳細を見る

 

<補足>
『Meta広告ライブラリ』は、Facebookアカウントやログイン不要で「誰でも」利用できます。
ただし、アルコール飲料やギャンブルなど「年齢制限のあるもの広告」については、
制限年齢未満の人やFacebookにログインしていない人にはクリエイティブが表示されません。
※Metaビジネスヘルプセンター:Meta広告ライブラリについて

 

▼ 1.Meta広告ライブラリに移動
まずはじめに、下記のURLから『Meta広告ライブラリ』にアクセスして下さい。
https://www.facebook.com/ads/library/

 

▼ 2.国名を選択
『Meta広告ライブラリ』にアクセスすると、下図のような画面が現れます。

Meta広告ライブラリにアクセス後の画面

 

デフォルトでは「日本」が表示されていますが、必要に応じて「国名」を選択して下さい。(※下図参照)

必要に応じて国名を選択

 

▼ 3.すべての広告を選択
続いて、「広告カテゴリ」のプルダウンで、「すべての広告」を選択して下さい。(※下図参照)
社会問題、選挙または政治に関連する広告を検索したい場合のみ、「社会問題、選挙または政治関連」を選択しましょう。

すべての広告を選択

 

▼ 4.検索内容を入力
続いて、検索バーに検索内容を入力します。
製品/サービスなどの「キーワード」や、会社名などの「広告主」を入力して下さい。

例として、「りんご」で検索すると、下図のような候補が出てきます。

りんごで検索

 

▼ 5.広告の詳細を見る
検索結果が表示されたら、気になる広告を選択し「広告の詳細を見る」を押下すると、
「広告」と「広告主」に関する詳細情報を確認する事ができます。(※下図参照)

広告の詳細を見る

 

また、「フィルター」機能を活用する事で、
・Facebookだけ/Instagramだけ
・動画広告のみに絞る等

より詳細条件で検索する事ができるので、便利です。(※下図参照)

フィルター機能

 

<補足>
『Meta広告ライブラリ』を繰り返し利用していると、突如として検索結果が出て来なくなる時があります。
(実際に筆者も、このコラムを執筆中に、そのような状態になりました・・・)
 
この時、「ブラウザのキャッシュ」が原因である事が多いようです。
そのため、『Meta広告ライブラリ』が表示されない・見れない場合は、一度、ブラウザのキャッシュを削除してみる事を推奨します。
※「全期間」でキャッシュを削除してしまうとログイン情報等に影響する可能性があるため、
 「直近1時間」など期間を絞ってキャッシュを削除してみると良いでしょう。

3.Meta広告ライブラリを現場で活用する方法

 

実際のマーケティング現場では、『Meta広告ライブラリ』は、主に「競合分析」の観点で活用する事ができます。

様々な業種業態で製品/サービスの「コモディティ化(同質化)」が進む昨今、「差別化」は重要です。
『Meta広告ライブラリ』を活用し、以下のような要素について競合分析をする事で、差別化のヒントになります。

・誰に:ターゲット層
・何を:製品/サービス内容
・どのように:訴求内容、クリエイティブやコピー等
・どのくらい:出稿ボリューム(広告素材の数)

 

この時、上記の要素をただ整理して終わるのではなく、

「ここの●●は自社でも活かせそう!」
「この××という訴求は自社で試した事がないからチャレンジしてみよう!」

など、 ”自社に置き換えた際に参考になるポイント” を見つけられると、競合分析が有意義な施策になります。

 

また、「Meta広告上の素材(クリエイティブ)」だけでなく、「広告の誘導先となるLP」についても調査してみましょう。

「対象顧客がどのような体験をしているのか?」
「競合は顧客にどのような価値やメッセージを伝えているのか?」

といった観点を理解する事が、自社の広告戦略の改善に繋がります。

4.Meta広告ライブラリを使用する際の注意点

4.Meta広告ライブラリを使用する際の注意点

 

常に便利な『Meta広告ライブラリ』。

デメリットそのものはありませんが、
実際に使用する上で、いくつか認識しておきたい「注意点」があります。
本章では、代表的なものを「2つ」ご紹介します。

 

【注意点①】
『Meta広告ライブラリ』では、原則として「ステータスがアクティブな広告」しか確認できません。
そのため、ステータスをオフにしている広告や、配信が終了している広告、審査が承認されず配信できていない広告などは、検索しても表示されません。

 

※Meta広告ではよく「審査落ち」が課題になりますが、
 『Meta広告ライブラリ』では ”現在出稿中の(≒審査上、問題がなかった)広告” を見れるという意味で、
 自社がクリエイティブを制作をする際の参考になります。

 

【注意点②】
「社会問題や選挙、政治に関する広告」は、「それ以外の(一般的な)広告」と仕様が異なります。

通常、『Meta広告ライブラリ』では、
・推定オーディエンスサイズ
・消化金額
・インプレッション数
といった情報は確認できませんが、
「社会問題、選挙または政治に関連する広告」に限り、表示されるケースがあります。(※下図参照)

社会問題、選挙または政治に関連する広告

 

Metaの公式情報にも同様の内容が記載されている通り、「社会問題や選挙、政治に関する広告」に関しては「アクティブでない広告」も表示されるケースがある点も、理解しておきましょう。

>選挙妨害の防止のため、Metaは透明性の確保に注力しています。
>社会問題、選挙または政治に関連する広告については、消化金額、リーチ、出資元といった追加情報を広告ライブラリで提供しています。
>これらの広告はアクティブかどうかにかかわらず公開され、広告ライブラリに7年間保管されます。
※Metaビジネスヘルプセンター:Meta広告ライブラリについて

5.Meta広告ピクセルのまとめ

5.Meta広告ライブラリについてまとめ

 

いかがでしたか?
今回は、Meta広告(Facebook、Instagram)の運用者にとっての必須ツール『Meta広告ライブラリ』について紹介しました。

『Meta広告ライブラリ』を利用して競合分析を行う事で、
自社の広告戦略に活用したり、クリエイティブを最適化するための有益な情報を得る事ができます。

他のコラムでも紹介させて頂いた通り、
現在のMeta広告は(※実際はMeta広告に限りませんが…)、「クリエイティブの重要性」が増しています。

【なぜ重要?広告疲れとは?】Meta広告「Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)」におけるクリエイティブの重要性を分かりやすく解説

 

しかし、競合分析の ”行い過ぎ” には要注意です
なぜなら、競合を意識し、見過ぎてしまうと、
結果としてクリエイティブが「同質化・均質化・コモディティ化」してしまう危険性があるからです。

競合との「差別化」に集中した結果、「独自性」を失い、顧客にとって魅力的でない広告となる恐れがあります。

 

このような事態を回避するためには、常に「対象顧客」と向き合う事が重要です。
対象顧客の「欲求」や「心理状況」、「生活シーン」を詳細に想像し、時には直接ヒアリングする事が重要です。 

顧客に寄り添った広告戦略を展開する事ではじめて、Meta広告を通じた効果的なアプローチを実現できます。

競合分析は大切ですが、それを自社の独自性や顧客理解の妨げならないよう、
バランスを意識したアプローチが求められます。

 

本コラムは以上となります。
それではまた、別のテーマでお会いしましょう。

 

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