【2022年12月更新】国内主要SNSの特徴を徹底解説!「利用者数」「年齢層」「男女比」│デジマログ
【2022年12月】国内主要SNSの特徴_利用者数・年齢層・男女比を徹底解説

本コラムでは、国内主要SNSの「利用者数」「年齢層」「男女比」をまとめて紹介します。SNSは、企業にとって無視できない存在となりました。SNS・マーケティング担当者の使命は、対象顧客が「いる場所」を見定め、企業活動に活かす事です。本コラムの内容をヒントに、SNSを活用しましょう!

 

【目次】
1.【はじめに】企業のマーケティング活動におけるSNS
2.Facebookの利用者数・年齢層・男女比
3.Instagramの利用者数・年齢層・男女比
4.Twitterの利用者数・年齢層・男女比
5.YouTubeの利用者数・年齢層・男女比
6.TikTokの利用者数・年齢層・男女比
7.LINEの利用者数・年齢層・男女比
8.【終わりに】各SNSの利用者数・年齢層・男女比のまとめ

1.【はじめに】企業のマーケティング活動におけるSNS

【はじめに】企業のマーケティング活動におけるSNS

 

「SNSをマーケティング活動に活かしたいけど、なかなか挑戦できない…」
「とりあえずアカウントを開設したけど、活用方法が分からない…」
「SNSを運用しているけど、成果に繋がっている実感が無い…」

このように悩まれている企業様が多いのではないでしょうか?

「SNSを有効活用するためには?」と考え始めると、
● 「マーケティングの戦略設計」
● 「知識の習得」
● 「制作・運用体制の構築」などなど…

”あれもこれも”となりがちです。

ですが、企業がSNSを活用するために最も重要な事は「対象顧客がどこにいるのか?」の1点です。

企業がSNSの公式アカウントを立ち上げる目的は、「対象顧客とのコミュニケーション」のハズです。
具体的には、情報を「受発信」し⇒関係性を「構築」し⇒「維持」する、事です。

SNS・マーケティング担当者の使命は、「対象顧客が存在する場所」を見定め、企業のマーケティング活動に上手に活かす事です。

その第一歩が、「各SNSの利用者情報」を正しく整理し、理解する事です。

一括りにSNSと言っても、非常に数多くのサービスが存在しますので、本コラムでは、以下の主要6媒体に絞って解説します。

①「Facebook」
②「Instagram」
③「Twitter」
④「YouTube」
⑤「TikTok」
⑥「LINE」

なお、本コラムで記載する数値情報は、各SNS運営企業の「公式情報」をベースにした内容になります。
SNSによっては明確な情報を開示頂けないケースもありますので、必要に応じて、「国(総務省)」が発表した統計資料なども参考にしている点を、あらかじめご了承ください。

前置きが長くなりましたが、一つ一つ確認していきましょう。

2.Facebookの利用者数・年齢層・男女比

Facebookの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・Meta Platforms(メタ・プラットフォームズ)@アメリカ
※2021年10月末に「Facebook」から社名変更

● 開始年
・2004年

● SNSとしての特徴
・世界で最も利用されているSNS(※月間アクティブユーザー数:29.3億人)
・実名性が高い
・リアルでの繋がり(交友関係など)が反映されやすい

● 広告媒体としての特徴
・ターゲティングの精度が高く、性別や年齢などの「登録情報」「趣味」「アクティビティ(いいね等)」をもとに品質の高いターゲティングリストを作成できる
・「類似オーディエンス」を利用できるため、自社サイトへの既訪問者や既存顧客と「属性や興味関心が類似しているユーザー」を機械学習によって特定し、広告配信する事が可能

 

【国内の月間アクティブユーザー】
2,600万人
※参照:Facebook / Instagram Media Guide 2022年下期(7-12月版)Version1│Meta社

 

【年齢層】
「30~40代」の利用率が高い事が分かります。
一方で、「10代」・「60代」の利用率が低い事が分かります。
● 10代:13.5%
● 20代:35.3%
● 30代:45.7%
● 40代:41.4%
● 50代:31.0%
● 60代:19.9%

Facebookの年代別利用率

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

 

【男女比】
「男女」で、ほとんど差が無い事が分かります。
● 男性:34.1%
● 女性:31.0%

Facebookの男女比

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

 

3.Instagramの利用者数・年齢層・男女比

Instagramの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・Meta Platforms(メタ・プラットフォームズ)@アメリカ
※2021年10月末に「Facebook」から社名変更

● 開始年
・2010年

● SNSとしての特徴
・写真と動画の投稿がメイン
・日本では2017年に「インスタ映え」が流行語大賞に
・「ライフスタイル(衣食住)」に関連する発信が多い

● 広告媒体としての特徴
・インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーとタイアップする事で、自社ブランドを広くPRできる
・アパレルやコスメ等、「イメージ」や「世界観」を重視する商材との相性が良い
・ユーザーのログイン頻度が高く“クリエイティブの疲弊”が早いため、「クリエイティブ投下量」と「スピーディーなPDCA」がカギになる

 

【国内の月間アクティブユーザー】
3,300万人
※参照:Facebook / Instagram Media Guide 2022年下期(7-12月版)Version1│Meta社

 

【年齢層】
「10~20代」の利用率が高い事が分かります。
また、「30~40代」でも「過半数(50%)」を超えています。
● 10代:72.3%
● 20代:78.6%
● 30代:57.1%
● 40代:50.3%
● 50代:38.7%
● 60代:13.4%

Instagramの年代別利用率

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

 

【男女比】
「女性」の方が多い事が分かります。
● 男性:42.3%
● 女性:54.8%

Instagramの男女比

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

4.Twitterの利用者数・年齢層・男女比

Twitterの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・Twitter@アメリカ
※2022年10月末にイーロン・マスク氏により買収された

● 開始年
・2006年

● SNSとしての特徴
・140文字以内の文章を投稿できる
・興味関心やコミュニティ毎に匿名登録する等、「1ユーザーで複数アカウントを保有するケース」が多い
・情報の「リアルタイム性」と「拡散性」が高い

● 広告媒体としての特徴
・ターゲティング精度は高くないが、「キーワードターゲティング*1」や「フォロワーターゲティング*2」等の独自機能を使いこなす事で成果を狙う事が可能
*1:Twitterにおいて指定したキーワードを検索・ツイートしているユーザー、または指定したキーワードが含まれるツイートにいいね等をしているユーザーを対象に広告配信できる機能
*2:特定のユーザーアカウントを指定する事で、そのアカウントをフォローしているユーザーと、フォローしているユーザーに興味関心が似ているユーザーを対象に広告配信できる機能

 

【国内の月間アクティブユーザー】
4,500万人
※参照:2017年10月27日の公式ツイート│Twitter Japan

 

【年齢層】
「10~20代」の利用率が高い事が分かります。
また、「30代」でも「過半数(50%)」を超えています。
● 10代:67.4%
● 20代:78.6%
● 30代:57.9%
● 40代:44.8%
● 50代:34.3%
● 60代:14.1%

Twitterの年代別利用率

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

補足)
Twitter社の公式情報としては、「日本のTwitter利用者の平均年齢が37歳である」事だけ開示されています。総務省データでは「10~20代」の利用率が高いですが、実態は「30代のメディア」なのかもしれません。
※参考:Twitter広告 媒体資料 2022年10~12月期 広告代理店様向け資料│Twitter社

 

【男女比】
「男女」で、ほとんど差が無い事が分かります。
● 男性:46.5%
● 女性:45.9%

Twitterの男女比

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

5.YouTubeの利用者数・年齢層・男女比

YouTubeの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・Google(アルファベット)@アメリカ

● 開始年
・2005年

● SNSとしての特徴
・世界で最も多くのユーザーを抱える動画プラットフォーム
・「テレビ画面でYouTubeを見る」という逆転現象が起きるほどに広く浸透している
・2021年7月に、短尺動画である「YouTubeショート」が日本でも利用できるようになった

● 広告媒体としての特徴
・YouTuberと呼ばれるインフルエンサーとタイアップする事で、自社ブランドを広くPRできる
・動画として再生される①「バンパー広告」と②「インストリーム広告」に加え、動画のサムネイル画像とテキストで構成される③「インフィード広告」が存在する

YouTube広告の種類

 

【国内の月間アクティブユーザー】
6,366万人
※参照:YouTube Advertising 動画アクションキャンペーン 2022年7月更新│Google社

 

【年齢層】
「全ての年代」で、利用率が高い事が分かります。
「10~50代」では「80%」を超えており、他媒体では軒並み利用率の低かった「60代」でも唯一「60%」を超えています。
● 10代:97.2%
● 20代:97.7%
● 30代:96.8%
● 40代:93.2%
● 50代:82.5%
● 60代:67.0%

YouTubeの年代別利用率

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

 

【男女比】
「男女」で、差が無い事が分かります。
● 男性:87.9%
● 女性:87.9%

YouTubeの男女比

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

6.TikTokの利用者数・年齢層・男女比

TikTokの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・北京字節跳動科技(バイトダンス)@中国

● 開始年
・2016年

● SNSとしての特徴
・テンポの良い「縦長短尺動画(ショートムービー)」の投稿がメイン
・リリース直後は「音楽系コンテンツ(ex.ダンス)」や「おもしろコンテンツ(ex.あるある、○○系女子)」が中心だったが、現在では実用性の高い動画や学習コンテンツなど、ジャンルの多様化が常に進歩している
・2年連続(2020年、2021年)で「世界で最もダウンロードされたアプリ」と認定されるほどに、利用者が急増している
※参照:Worldwide & US Download Leaders 2020│Apptopia社
※参照:Worldwide & US Download Leaders 2021│Apptopia社

● 広告媒体としての特徴
・AIがユーザーの興味関心を分析し、ユーザーに合った動画をお勧めする「レコメンド機能」が優れている
・広告であっても、ユーザの興味関心を引く内容であれば、TwitterやInstagramなど「TikTok以外のSNS」に広告(動画)が拡散され、「TikTok売れ」と呼ばれるような瞬間風速的なヒットを生み出す事がある

 

【国内の月間アクティブユーザー】
1,690万人
※参考:「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今│MarkeZine

 

【年齢層】
「10代」の利用率が突出して高い事が分かります。
「20代」でも「半数弱」が利用していますが、以降は、年代を重ねるごとにガクッと利用率が下がります。
● 10代:62.4%
● 20代:46.5%
● 30代:23.5%
● 40代:18.8%
● 50代:15.2%
● 60代:8.7%

TikTokの年代別利用率

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

 

【男女比】
やや「女性」の方が多い事が分かります。
● 男性:22.3%
● 女性:27.9%

TikTokの男女比

※参照:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省・2022年8月26日公表

7.LINEの利用者数・年齢層・男女比

LINEの利用者数・年齢層・男女比

 

【概要】
● 運営会社
・LINE株式会社@日本
※同社の前身となる「NHN Japan株式会社」は韓国企業の日本法人でしたが、現在はZホールディングス株式会社(旧ヤフー株式会社)の完全子会社ゆえに、日本法人です。

● 開始年
・2011年

● SNSとしての特徴
・日本で最も利用者が多いメッセージ・通話アプリ

● 広告媒体としての特徴
・広告サービスを始めたのは2016年9月からであり、他SNSと比較するとやや後発
・他SNSは利用しておらず「LINEのみを利用しているユーザー*」を開拓できる
*LINEの公式情報によると、普段スマホで利用しているSNSとして「LINE」を選択したユーザーが83.2%、そのうち39.6%が「LINEのみを利用している(FacebookやTwitter等の他SNSを利用していない)」と回答。
※参照:LINE広告 配信設定資料│LINE社
・広告の「インプレッション(表示回数)比率」に差があり、LINE広告全体のインプレッションのうち、トークリストが「53.5%」、LINE NEWSが「40.9%」を占めており、続くLINE VOOM(旧タイムライン)の「5.3%」を大きく引き離している
※参照:広告の表示機会がアップして費用は抑制?いま、活用すべき「Small image(画像小)」│LINE社

 

【国内の月間アクティブユーザー】
9,200万人
※参照:LINE広告 配信設定資料│LINE社

 

【年齢層】
「全ての年代」で、利用率が高い事が分かります。
特に、「10~30代」では「90%」を超えており、「40~50代」でも利用率が「80%」を超えています。
● 10代:88.7%
● 20代:98.1%
● 30代:93.4%
● 40代:87.7%
● 50代:82.6%
● 60代:52.8%

LINEの年代別利用率

※「LINE広告 配信設定資料│LINE社」を参考に、当社が作成

 

【男女比】
「男女」で、ほとんど差が無い事が分かります。
● 男性:48.2%
● 女性:51.8%

LINEの男女比

※「LINE広告 配信設定資料│LINE社」を参考に、当社が作成

8.【終わりに】各SNSの利用者数・年齢層・男女比のまとめ

【終わりに】各SNSの利用者数・年齢層・男女比のまとめ

 

いかがでしたか?
今回は、国内主要SNSの「利用者数」「年齢層」「男女比」について解説しました。

一括りにSNSと言っても、それぞれの媒体毎に「特徴」と「利用者層」が異なります。
自社の対象顧客・目的に合ったSNSを見定め、マーケティング活動に活かしましょう。

最後に、各SNSの特徴を表にまとめてみました。あわせてご参照ください。

SNSのユーザー情報まとめ
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