ABテストに要する時間│デジマログ
ABテストに要する時間

昨今、新型コロナだけでなく自然災害や異常気象が増えた気がします。生き抜くために「大切な要素は何か?」を考える時間が増えた、あるいは視点が変わったという方も多いのではないでしょうか?今回のテーマは「生き残る」。Webマーケの大切な要素「CVR対策」について皆さんにシェアいたします。

【目次】
1.素振りとスイングスピード
2.ABテストに要する時間
3.イチロー先生

1.素振りとスイングスピード

 

街のオッちゃんとして学童野球に携わって10年になりますが、野球では、絶対に裏切らない「努力」と「成果」の関係があります。

 

それが「素振り」と「スイングスピード」です。

 

毎日素振りをすれば、野球の上手い・下手に関係なく、誰でも・必ずスイングスピードはアップします。(小学生は100%です)

 

一般的な数値は不明ですが、ここ数年の小学6年生のスイングスピードの傾向から、
ざっくり以下の3つに分類されます。

1)95km/h未満:熱量・努力不足
2)105km/h未満:伸び悩み時期
3)105km/h以上:日々の努力を習得
(当然、体の成長や体格差によって多少の違いはあります)

  

それぞれの特徴は、

1)打率も低く打球も飛ばず、勝負所や良い投手との対決では「自分に負ける」
2)努力できる選手になるか/言い訳に逃げる選手になるかの「境目」
3)努力の大切さを理解していて、新たな技術習得に「進める」

ざっと、こんな感じです。

 

当然ですが、順調に育つ選手は「3」の選手です。
例えば、「3」の選手が外角の打ち方の練習を行ったとします。
そして、試合で成果が得られなかったとします。

 

その際、「スイングスピードが遅いから?」といった仮説は皆無で、
課題の絞り込みが容易になります。

 

自主練方法を指導すると、ひたむきに努力してくれます。
成果を得られれば、新しいステージへ進めますし、
思うような成果を得られなければ、努力の方法・方向に修正する事が可能です。

 

この「素振り」と「スイングスピード」の関係。
Webマーケティングにおける「クリエイティブのテスト」と「CVR」の関係と一緒だと感じています。
(無意識にポジショントークも入っているかもしれませんが…)

2.ABテストに要する時間

ABテストに要する時間

 

一緒だと感じるのは、以下です。

● 素振り(日々の努力) ⇒ ABテスト
● スイングスピード(結果) ⇒ CVR

 

小学6年生とWebマーケティングを必要とする企業との決定的な違いは、
「有限リソース」の投資効果ですね。

6年生の口から「投資時間に対してリターンが少ないので素振りは控えます!」という発信があれば、それはそれで興味深いですが…

 

さて、素振り同様に必要性を感じても、なかなか着手できないのが「ABテスト」ではないでしょうか!?
実際、問い合わせを頂く多くが、ABテストを実施していなかったり、過去に(少し)実施した「だけ」だったりします。

 

継続実施できない理由としては、以下が多そうです。

1)時間がない、ノウハウがない
2)投資効果が悪そう

 

ですが・・・本当に、そうでしょうか!?

● 無料のABテストツールとして有名な「Googleオプティマイズ」
有償のABテストツール

最近では、カンタンに導入できる月額数千円~十万円以下のツールもあります。

 

つまり、テスト案を考えて制作し、お手軽なツールにアップすれば、ABテストは勝手に実施してくれるわけです。

 

そうなると、残る障壁は以下の3つです。

1)考える時間、ノウハウが無い
2)制作時間が無い
3)投資効果が悪そう

 

これらをまとめて解決してくれる「検証テーマ」があります。
それが、TOPページの「ファーストビュー」です。
特に、期待できるのが「キャッチコピー(テキスト)」です。

 

テスト未実施の企業であれば、最も成績の悪いキャッチコピーを採用し続けてしまっている可能性があります。
TOPページの「ファーストビュー」を検証する事で、CVRや直帰率などの数値が大幅に改善される事が少なくありません。

 

「改善」というよりも、成績の悪いコピーを採用し続けている状態からの「脱却」ですね。
他のコラムでも紹介しましたが、「企業側の思い・考え・言葉がコピーになっている」からです。
言い換えると、「サイト訪問者にとっての価値が正確に伝わっていない」から、「すれ違い状態」だからです。

 

テストして頂ければ分かりますが、先日、あるサイトのコピーテストに要した時間は

・課題検討
・設計
・アイディア出し(10個)
・実装

以上で、12時間程度です。
(弊社は慣れているから、という側面は否めませんが)

 

あとは、ツールがテストを実施して、レポートを出してくれます。

レポートを確認すると、
・今度はここをテストしたい
・制作費を捻出して実施する価値がある/なし

等を判断し、自走する事ができます。

 

MAツールや新しい手法を導入する前に、「素振り(ABテスト)」ができていれば、成長スピードが早いのは当然です。

3.イチロー先生

 

まずは、上の動画をご覧ください。↑↑

「選手」の場合は、10年、20年と、同じ事をやっているので別モノのように見えますが、そうではないです。
練習も食事も身体のケアも、年齢、チーム状況に応じて、進むべき方向も変わります。
実現するための、準備・努力も変わります。

イチロー選手が言っているのは、

● 人生の早い段階で「色々なコト」(ムダなコト)を実施する事で
● 本当の意味での合理的・効率というのを考えられる

という事です。

ムダと言っていますが、分かりやすく発信していると想像します。
事実は、「ムダな事は塵一つ無い」というイメージでしょうか。

色々なコト、ムダなコトを繰り返す事で「地頭」が磨かれ、様々なケースで転用できるという事です。
これは、業務、チーム全体を見る、人のマネジメント、恋愛、子育て、介護、全てに通じます。


新しい挑戦・経験の浅いテーマでは、ムダを繰り返す事で、見えてくるモノがあります。
Google(検索)や本は、参考になっても地頭を磨いてくれません。
経験の乏しい我々は、「ムダから学ぶ」「地頭を鍛える」という点を忘れてはならないですね。

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